【焦るな危険!?】今すぐ才能も強みもわからなくていい…!?「わからない」人なりに今やるべきこととは。|教育心理学
皆さんこんにちは。
自分の強みややりたいことに気付ける人、気づかない人ってわかれているとおもいませんか?
以前、「就活」において、「やりたいことが見つからない」のは特別なことではない
という話をしました。
その中で、義務教育の仕組みの中で、現実志向になってしまうから焦るのもよくない。
でも、先延ばしにしてしまうと相応の``弊害‘‘もある。という記事を書きました。
読んでいない人はぜひそちらの記事を読んでから今回の記事を読むと、わかりやすいかもしれません。
教育機関の仕組みによって、将来について考える機会が少ないというのも原因の一つなのですが、
そもそも、自分の得意なことに「気づける人」、「気づけない人」ってわかれていると思いませんか?
たとえ、考える機会が少なくても自分の得意なことに「気づいている」人であれば、やりたいことは見つかりやすいかもしれませんし、逆に「気づいていない」人はやりたいことが見つかりにくい可能性があります。
今回は、「教育心理学」の多重知能理論を使って、なぜ得意なことに「気づける」人と「気づけない」人にわかれるのかという話をしていきたいと思います。
多重知能理論とは何かというのを知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
1.知能個性と型
知能個性とは、多重知能理論における、
8つの知能のそれぞれの知能がどのような強弱があるか。その強弱がどんな相対的な強さと弱さの組み合わせからなる知能群かみたものを知能個性と呼んでいます。
知能個性には、「サーチライト型個性」と「レーザー型個性」が存在します。
それぞれについて、説明していきます。
レーザー型個性
レーザー型個性とは、このような形をしている知能個性の人のことです。
自分の好きなことや得意なことがある人は、そのことに関連する特定の知能が伸びます。
中でも、各知能間で大きな違うを示す個性を「レーザー型個性」と呼びます。
レーザー型個性の要素が強い人は1つか2つ強力に得意とする能力があります。これは、特定の領域において、専門的な能力を持っている場合に表れます。
ここでいう領域とは、ジャンルのようなものです。
例を挙げると、ピアノでいうなら、
ピアノ自体は領域で、領域の活動というのは、ピアノを弾くこと、楽譜を読むこと
という行為に当たることをいいます。それにあたる知能は、音楽的知能、空間的知能、数学的知能(人によって異なる)といった具合です。
この型の人は、独自のアイデアを生かして活動している人に多く見受けられます。
また、その人が長期にわたって触れている知能が軸となっているので、長い期間、知能が突出するような領域の活動をしていた人と言えると思います。
例えば、幼稚園から大学までピアノを習い続けているなどです。このような人は、
ピアノという領域の中でピアノで使うような、ピアノを弾くという領域の活動に触れる機会が長期によって行われたので、音楽的知能や空間的知能が他の知能よりも活発に利用されたので他の知能より突出しているという形になるからです。
サーチライト型個性
サーチライト型個性とは、このような形をしている知能個性の人のことです。
複数の脳力間において大きな差がない個性を「サーチライト型個性」と呼びます。
サーチライト型個性の要素が強い人は3つかそれ以上の能力が平均的な強さで得意とする領域が不明確な特徴があります。
つまり、レーザー型とは異なり、これといった得意なものがない、長期にわたってやってきたことがない人が特徴的にサーチライト型になりやすいのではないかと言えると思います。
この型の人は、より広い視野が活動の中で必要な人に多く見受けられます。
また、自分の専門分野以外でも何が起こっているか把握する必要があることから
このような形になっていると思われます。
チームのリーダーなどに表れやすい知能個性の型です。
2.型に合った伸ばし方
序章で、考える機会が少なくても自分の得意なことに「気づいている」人もいれば、「気づいていない」人もいるということを述べました。
では、どんな人が得意なことに気づける人で、どんな人が得意なことに気づけない人なのかを話していこうと思います。
また、気づけない人はどうすればいいのか、気づいている人はその上でどうしたらよりよく得意なことを伸ばしていけるのかお話していきたいと思います。
自分の得意なこと、強みに気づきやすい人
(レーザー型個性)
自分の得意なことや、やりたいことが見つけやすい人は、「レーザー型個性」の人です。
この知能個性の人は、1つ~2つ長い期間にわたって領域を伸ばしてきている人なので、自分が興味ある領域が明確な人が多いです。つまり、やりたいことや自分の得意なことが明確にある人ということです。
自分の専門的な能力や長い期間にわたって特定の領域の活動をしていることで、
特定の知能が強化されているので得意分野があるというのが特徴です。
このタイプの知能個性の人は、自分が突出している知能を優先的に伸ばすことで
より自分の得意分野を伸ばすことや、突出した知能を使って学ぶこととで、苦手意識を軽減して学ぶことができるので、合わない学び方をするより、効率的に物事を学ぶことができるようになります。
具体的に言うと、空間的知能、音楽的知能が突出している知能だということがわかっていれば、ピアノをうまく弾けるようになりたいというとき、論理・数学的知能を使うような楽譜を意識して読ませてピアノを論理的に弾けるように教えるより、空間的知能、音楽的知能が突出しているのであれば、空間的知能が優れているので、鍵盤の位置などを把握することが得意ということがわかります。なので、ピアノを弾いて鍵盤の位置を感覚て覚えてもらうように教えたほうが苦手意識を持たずに、できるようになりやすいといえます。
この場合、他の知能を幅広く伸ばそうとするより、突出している知能、空間的知能を
伸ばしていった方が、何かを学ぶ際にこの知能を使って物事を覚えたり、できるようになりやすいので突出している知能を伸ばすことがよいとされています。
自分の得意なこと、強みに気づきにくい人
(サーチライト型個性)
自分の得意なことや、やりたいことが見つけにくい人は、「サーチライト型個性」の人です。
この知能個性の人は、3つかそれ以上の能力が平均的な強さで得意とする領域が不明確な特徴があるので、やりたいことや自分の得意なことが不明確になりやすいです。
このタイプの知能個性の人は、自分が興味ある分野は何かを探すことで自分の得意なこと強み、やりたいことを見つけやすくなります。
この形の知能個性の人は、どの知能においても平均的なため、これといったやりたいことが見つかりにくい人が多いです。それは、悪いことではなく、今まで経験してきた中で色んなことを包括的にこなしてきているので、苦手意識なく取り組むことができる人ともいえると思います。
ただ、どの知能においても平均的にできてしまうので、興味があるものを見つけられないとこれといったやりたいことが決まりにくいです。
ですが、興味があるものや好きなことができれば、その領域の知性が活用される時間が長くなっていくので、得意とする知能ができ、自分の強みや得意なことやりたいことも明確になりやすくなるといえます。
平均的に知能があるサーチライト型のタイプの人は、突出して苦手な知能がない人が多い特徴もあるので、やりたいことを見つけるのは知能から見極めることは難しいかもしれませんが、興味分野が見つかればどの知能からでもはいりやすいメリットはあると思います。
知能個性は今自分が取り組んでいることや力を入れていることなどで、得意な知能も変わり、知能個性は変化していくものなので、知能は伸ばすこともできますし、この知能個性の形だから、できないことがあるということもありません。
また、サーチライト型のほうがいい、レーザー型のほうがいいということもなく、
それぞれにいいところ、悪いところもあり、特徴を理解して、どのようにして自分は学んだら効率的か、苦にならないか等
やりたいことを見つけるためにどうしたらいいか、できるようになるためにどう学べばいいかということがわかることが大切です。
就活をする中で、やりたいことがなかなか見つからない人や強みを自分で気づけないという人もいるかもしれません。
そんな人はもしかしたら、サーチライト型の個性の人かもしれないですし、
知能個性を知ることで、突出した知能があることに気づきやりたいことや興味持ったこと、自分の強みを気づくヒントになるかもしれません。
自分の知能個性のタイプを知って、強みや興味分野を知ってみたり、今すぐにわからないタイプの人でも、知能個性は変化するものなので、興味分野を見つけることで知能を伸ばし、やりたいことや強みを見つけていくことも大事かもしれませんね。
こちらのサイトから、自分の知能個性の型がどのタイプかわかる診断をすることができます。PCからしか行うことができませんが、診断してみて自分がどちらのタイプの型なのか知ってみるのも面白いかもしれません。