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【介護・100年時代】認知症とメイク|臨床心理

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認知症って「抑うつ」を発症しやすくなる病気らしいです。

突然の始まり方でしたが、実は私のおばあちゃんが認知症です。

そんな時に認知症には気分が落ちてしまうことがあるというのを知りました。

 

認知症は誰にでもかかる可能性があるものです。そんな時に、心を軽くできるとてつができたらいいなと思い、メイクと回復効果について調べてみました!

 

今回は「臨床心理学」の観点からみてみましょう。

 

 

 

1.認知症抑うつ

認知症にかかると認知機能の低下がみられます。

できないことも増え、気分が落ち込む抑うつ状態が増えたりします。

意欲が低下したり、食欲がおちたり、何にも興味を持たなくなってしまったりします。

鬱病は悲観的になるものが多いのに対し、認知症による鬱病は無関心になることが多いです。

 

認知症は歳をとるにつれて発症しやすいものです。いままでできていたことが、急にできなくなったりすれば、気分も落ち込むでしょう。

近くの人がこうなった時に、ほんのすこしお手伝いできることを考えていきたいと思います。

 

 

 

2.メイクと心理効果

 

私のおばあちゃんが認知症なのですが、同じようにおばあちゃんが認知症というときに

孫である私たちができること何かと思った時に、女の子であればメイクはおばあちゃんに

気持ちを伝えやすいものなのではないかと考えました。

 

メイクには回復効果が期待できると言われています。

認知症だけじゃなく、統合失調、うつ病で気持ちが沈んでしまい、

平たくなっていた感情がメイクによって感情が表に出るようになったという

研究結果があります。

 

認知症に関しては問いかけに対する反応率がメイクによって上がったというのもあり、

認知症によって発症した抑うつによる無関心というのも回復させる効果がある

というふうに見ることができます。

 

メイクの効果は、感情が出るようになる以外にも、体に対しても効果もあります。

認知症では、できないことが多くなって無関心状態になってしまうことが多いです。

できなくなるというところが起因しているので、「できないこと」が「できる」ようになる

のは、高い回復効果があると言えるといえます。

 

そう見た時に、反応率が高くなったほか、認知症女性高齢者の3割が排泄介助が必要

なくなったという結果もあります。

 

これは、メイクにより自分自身のメイクの仕上がりに満足すると、感情が表に出やすく

なるだけでなく、免疫系のホルモンが上昇することがわかりました。

 

このホルモンが認知症への良影響をもたらすこともわかっています。

メイクによって、「皮膚接触」「鏡を通して自己を知覚」「表情の変化」「外見の変化に通じたアイデンティティの自覚に対する効果」が認知症へ良い影響をもたらしてるといえます。

 

メイクによって自分自身をポジティブに見れたり、自分自身を知覚したり、

認知症の方にとって必要な行動や変化をメイクを通してすることができるのが分かります。

 

メイクを通して、改善効果や回復効果があるので認知症で元気がないなという人が近くに

いたときに感謝を伝える意味でメイクをしてあげたり、おばあちゃん家に行くついでに

おしゃべりの流れでメイクをしてあげるとおばあちゃんも喜ぶし、健康でいられるかも

知れませんね。