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日常につかえる心理学、雑学的な心理学、学びになる心理学を綴ります。

【サプライズに!】ギャップが生む心理効果 |行動心理学

今日は母の日ですね。

みなさんはどんなものをプレゼントするのでしょうか。

せっかく渡すならより感動させたいですよね。

今回は行動心理学ゲインロス効果のお話をしたいと思います。

 

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1.ゲインロス効果とは

ゲインロス効果とは、ギャップを生むことでマイナスもしくはプラスの感情を

増幅させる効果です。

例えばプレゼントを渡すとして

相手が誕生日であれば、誕生日だからというのを予期して

「貰えるかもしれない」という前提があるため、

普通に渡すと心理的変化が少ないです。

 

しかし、誕生日なのに帰宅する時間になっている。なのに貰えていない。

そうなると、「もう貰えないのか」という気持ちになります。

貰うことに対して期待が弱まり、マイナスの感情になります。

そんなときに、「実は…」といわれてプレゼントを渡されたらどうでしょう?

 

マイナスの感情からプラスの感情に心理変化量が増大します。

ここの心の変化のしかたが振れ幅が大きいほど深い影響を与えることができます。

 

つまり、喜びや感動を増幅させることができるのです。

ですので、今日のような母の日も、前日から「母の日渡すよ!」というそぶりを

みせるのではなく、こっそりきちんと用意しておいて、日がしずむギリギリで渡す

とギャップを作ることができるかもしれませんね。

 

ギャップを作って感動や喜びを増幅させましょう。

 

 

 

 

 

2.対人コミュニケーションでも

実は、ゲインロス効果対人コミュニケーションの場合でもこの効果を使うと

好意度に影響を与えることができます。

 

世間でいう「ツンデレの子が魅力的に見えるのはこの効果が

作用しているかもしれません。

 

研究データの中で、暖かい行動と冷たい行動をどちらかを一貫して行うのと

冷たい行動から暖かい行動をとるように移行して行うようにしたところ

冷たいところから暖かい行動に移り変わる人の方がずっと暖かい行動をする人

よりも好意的に認知するということがわかっています。

 

逆に、暖かい行動をとっていた人が冷たい行動をとるようになると

非好意的になるというデータがあるので、日ごろから人に優しく接する人は

相手に嫌がられているな、苦手だと思われているなと感じたら

もしかしたら普段優しい行動をしているからこそ、相手からみてマイナスにとれる

ようなことがあったときマイナスな感情を抱かれやすくなっている可能性があります。

 

これを知っているだけでも、自分が悪いと責めすぎずにいつもプラスの面をみせている

からちょっとしたことでマイナスにとられるぎちゃうんだなと自分の心を

保つことができます。

 

そして、これはネガティブな感情を受け取ってしまった方にもメタ認知としてつかえる

ものだと思っています。

 

いつもよくしてもらっている人を自分自身がマイナスに捉えてしまうときって

自分自身のことも嫌になってきますよね。

 

そんな時に、いつも良くしてもらっているからこそ

自分が嫌と思う面を少し見ただけで普通の人よりマイナスに捉えてしまっているんだ。

と、メタ認知できれば嫌に見えている自分を許せそうですし、

何より相手のことをメタ認知できない時より許すことができるのではないでしょうか。

 

 

「ギャップが生む効果」をぜひ日常でも活かしてみてくださいね。