asaka|つかえる心理学

日常につかえる心理学、雑学的な心理学、学びになる心理学を綴ります。

【作業効率を上げる】記憶しやすい環境を作るヒントに |認知心理学

期末試験、資格のテスト勉強、営業で売る物の特徴を覚えるなど

日常で何かを覚えて結果をだしたい時ってありませんか?

今回は記憶する時に有効な心理学を使って説明していきたいと思います。

何かを覚える時、是非参考にしてみてくださいね。

 

1.有彩色と記憶

有彩色というのは、白黒灰色を除いた色のことです。

人は、質感の強い色や形状に衝撃を与えられます。

記憶に残りやすいです。まずは色彩の質感と与える影響についてみていきます。

 

例えば、一個人の一大事や世界的大事件に関する詳細な記憶や、それに強い感情が伴ったりする記憶は

鮮明に映像としてみていたり、実際に記憶する際に鮮明に状況を記憶してます。

他の記憶しているものより、記憶として頭に残っているものは鮮明ではないでしょうか。

 

この鮮明さを色の質感と呼んでいます。

例えば、木材など白黒写真ではわかりにくいが、カラーになることで質感がわかることがあります。

このことで「何か感じることがある」など、心に影響をもたらしやすさも質感に影響するからです。

 

つまり、色があることにより人の心に影響をもたらしてくれます。

また、色の明暗、鮮やかさなどで記憶の残り方や感じ方も変わるということです。

色の表現によって、情報保持のされ方が異なるということがわかりました。

 

 

 

有彩色と記憶の関係が具体的に日常で用いいることができるかというと、

自分が勉強や仕事をするときの作業場所を選ぶとき、自分の部屋を仕事や勉強が捗る空間を作りたい時に

意識するとオススメかなと思います。

質感や色に関係する研究で、室内壁紙を好きな色と嫌いな色を選び

記憶(言語や空間についての課題)・計算の課題を実施したところ、

好ましい色彩を選んだ空間で行う課題の方が得点が高くなったという結果があります。

 

この結果は、直接的に質感などの情報が与えた効果とは呼べないかもしれないが、色が環境の印象形成や

情緒的側面に影響を与えている事実として捉えることはできます。

 

そのため何か記憶したいという時には、

自分が作業したいと思える好みの色彩が利用する空間に使われているか

作業する際には利用できる値段だけでなく、空間のデザインで場所を選んでみても一つの選択する

のも基準として有効なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

2.有彩色と認知

 

次に色を認知するという観点で心理効果を見ていきます。

無彩色と有彩色で分けた時、認識のされやすさという点で見ると

有彩色は広くマークする時、無彩色は細かい部分に適しています。

 

何かを心の中でイメージする時、細かい色彩情報や白黒の情報が省略して無意識にイメージをしているとされています。

そのため、認識する際には細かい部分で色彩を用いると、情報処理の観点で

細かい部分に何色を使っていたかなど思い出しにくいです。

逆に広範囲の部分で色彩を使う分には、何色を用いていたか覚えていやすいので有効です。

 

実際の研究でも大局部分では色が使われていた方が認識しやすく、詳細な構造の部分では白黒が使われていた方が見やすい。という

結果が出ています。

 

このように考えると、「認識する」という観点で言えば

例えば、ラベルをはって分類する時など

勉強する際、仕事する際にも整頓をしておいた方が効率がいいというときはあるのではないでしょうか。

なるべき早く識別したいという時には、細かい文字は黒。背景が有彩色を意識すると判別しやすくなるのではないでしょうか。

 

文字部分を白で描くということは一般的には用いることがないので、細かい部分という点で見ると

文字(黒)、空白部分(白)、大局的に目立たせたい部分に有彩色を用いるのが無難のように考えられます。

 

 

 

 

このように、色を使って認識しやすくしたり、作業効率を上げたりすることができることもあると思います。

日常生活で意識して使うといつもよりほんの少し気持ちが上がったりするのではないかと思います。