【日常にも取り入れられる!?】色の心理的影響力 |色彩心理学
皆さんは、色によってもたらされる心理効果はご存知ですか?
実は何かをデザインする上でもデザイナーは色の心理学を元に配色を考えたりすることも多いようです。
今回は、「色彩心理学」を使って
色の心理効果、主にどんな影響をもたらすのかについて書いていきたいと思います。
1.色の影響力
【心理的な影響】
暗記力、回想力、認識力を増します。また、色にによって簡単に理解•学習•誘導ができます。
例えば、オフィスに明るい黄色のワンポイントとして置くと注意を喚起しやすく集中力が上がると言われています。実際に3割近く作業効率が上がったりします。
また、人が無意識に選んでいる色は潜在意識が左右してるとも言われています。
色の好みによって性格や嗜好がわかったりすることがあります。
例えば、赤が好きな人の特徴はチャレンジ精神旺盛でアクティブな人と言われていたりします。
逆に赤が嫌いな人は、どこかで挫折感や無力感を感じ気力を失っているような人だと言われていたりします。
スイスの心理学者マックス・リュッシャーによると「好きな色にはその人の願望が現れ、嫌いな色には過去の体験から否定したい部分が現れる」といわれています。
【生理的な影響】
色は、神経に影響を与えることがわかっています。研究論文の中で、皮膚の中に色を感知する細胞があることが発見されたそうです。
研究によって、明るい赤は交感神経系に刺激を与えるので血圧をあげるともいわれており、逆に、青や緑はリラックスさせる生理作用があるといわれています。落ち着いてプレゼンしたい時には、青を着るなど日常にも活かせるのでオススメです。
少し意識してできることもあるので、気になったら取り入れてみてもいいかもしれませんね。
【感情的な影響】
また、私達の感情や気分は色に大きく影響されています。例えば、黄色を見ると人は明るい気分になったり、観葉植物など緑を見ると人は安心したりします。製品の購買意欲を高めたりするのにはオレンジといった具合に、色と感情には関係性があります。商品購入ボタンがオレンジ色だったり、登録ボタンがオレンジ色なのは、ユーザーの購買意欲を高めるためにデザインされているからと言えると思います。
意識してみると、購入ボタンがオレンジ色だったりするのは、デザイナーさんがユーザーを意識してデザインしていることが身近なところからもわかりますね。
【文化的な影響】
文化は人に基本的な価値観や感覚を与えています。なので、文化によって色が人に与える印象も異なってきます。
そのため、国によって文化が違うので、色による影響のうけ方も違う場合があります。
例えば、赤色はタイでは、タイの伝統で毎週の曜日に色彩があり、特定の神と繋がっているという文化があります。そのため、タイでは赤と言えば日曜日の色とされています。
しかし、中国の文化では赤と言えばお祝いの色で長寿や幸福と結びつけられるが多く、
このように文化の違いで色の影響の与えられ方は変わってくる場合もあります。
文化は暮らしからなるものです。
つまり、文化と色の関係性を知ることで、人間の行動は文化に直接影響をうけているので、
人々の価値観や行動をしることもできると言えると思います。
文化と色の関係性を知り、意識して使うことで商品のブランディングや購買意欲を高めるためのデザインを考える上でも使えそうですね。
今回は、色と大まかな心理的な影響を広範囲にわたって書いてみました。
日常にもとりいれてみたくなるようなものはありましたでしょうか?
すぐにでも取り入れられる色と心理効果の関係性も書いてみたので、少し気になったものがあれば、試してみてはいかがでしょうか。