asaka|つかえる心理学

日常につかえる心理学、雑学的な心理学、学びになる心理学を綴ります。

【学歴・経験に負けるな】「結果だけ<結果を出せる独自の学び方」ーブックスマート・ストリートスマートー|#教育心理学

「頭がいい」という褒め言葉を使うときがありますが、「頭がいい」と言われてどんな人を思いうかべますか?

 

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中学、高校など学校生活における「頭の良さ」とは、勉強ができる、成績がいいなど学力的な頭の良さを示すことが多いです。

偏差値や学歴を求められることからも想像しやすいのかなと思います。

 

では、社会で求められる「頭の良さ」とは何なのでしょう?

 

学校を出て社会人になると、技術、社交性、適応力が求められると言われています。

また、自身の経験や能力を活かした問題解決能力が必要といわれています。

大学生になれば学歴だけでは就職活動がうまくいかなかったり、バイト先で必要とされる能力は学力ではなかったり、社会で求められていることは学力ではない感じる人もいるでしょう。

 

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さて、「頭の良さ」と言われたときに、

勉強ができる、成績が良いなどの学問や書物から知識を得る頭の良さと、

自分が体験したこと、経験、実践的に行動して知識を得る頭の良さ良さ、

 

どちらの方が必要な「頭の良さ」なのでしょうか。

 

答えは、どちらも必要な「頭の良さ」です。

この頭の良さの違いには、知識を得るまでの「過程」に違いがあります。

 

 

今回は、その過程の考え方、

教育心理学の、ブックスマート、ストリートスマートについて

書いていきたいと思います。

 

 

1.ブックスマート、ストリートスマート

ブックスマート、ストリートスマートとは、

人が得意とする頭の使い方を分類する言葉です。

 

ブックスマートな人は、学問や書物から得た知識が豊富な人です。

知識で人生経験、技術を補える人です。

本を読むことでブックスマートの能力は強化することができます。

学校生活での数学の勉強で置き換えれば、

ブックスマートな人は、参考書を読んで、参考書で得た数学の知識を理解し、問題が出たときに活用するのが得意です。

そのため、参考書で得た情報を元に問題を解いていくことができます。

 

ストリートスマートな人は、外での自身の経験から知識を得る人です。

実在しないものを探求する力や、実践的で実体験から物事を学べる人です。

様々な経験を積み、応用することでストリートスマートの能力は強化することができます。

学校生活での数学の勉強で置き換えれば、

ストリートスマートな人は、参考書を読んで、数学の知識を理解するよりも、問題を何度も解いて、解く経験を重ねることでが結果を出すのが得意です。

そのため、問題を解いた経験が結果を出す上での重要になります。

 

 

 

2.社会に出る上でどちらの力が必要なのか

社会に出る上で必要な力は、問題解決力である。とイントロダクションでも述べました。

 

では、ブックスマート、ストリートスマートどちらの方が重要なのでしょうか。

また、どちらかしか手に入れることはできないのでしょうか。

 

答えは、どちらも重要だし、またどちらかしか手に入らないものでもない。ということです。

 

大事なのは自分が置かれている環境に対して自分で必要な能力を伸ばす意思が大切と言えます。

目的に合わせて自分の知性(ブックスマート、ストリートスマート)を使いこなすことが大事だと言えます。

なぜかというと、簡潔に言えば、ブックスマートだけに秀でていても頭でっかちな人になるでしょうし、ストリートスマートだけ秀でていても感情だけで動く人になりやすいからです。

 

人間は、無意識のうちに日常の問題を自分の得意分野を生かして解決しています。

理解であれば論理的に考え解決策を導き出すでしょうし、芸術に通じている人であれば直感と感情で解決策を導き出します。

 

このように、自分の考えやすい頭の使い方は人によって違いますし、ブックスマートな頭の使い方が得意な人もいれば、ストリートスマートな頭の使い方が得意な人もいます。

 

今回の記事では詳しく記述しませんが、

自分の苦手なことでも、伸ばしたい能力を強化することは可能です。

なので、ストリートスマートな人だからといってブックスマートな考え方が全くできないかと言われると違うのです。

 

例えば、就活、社会人になって仕事をしていくにあたって

学歴を求められたり、ボランティア経験、海外渡航経験など求められたりしますが、

実は、どちらかが秀でてればいいわけではありません。

そもそも、学歴や海外渡航経験など、というのはあくまでも自分が努力してきたことの結果でしかないからです。

しかし、どちらにも目的、自分が得た経験、能力をつけるための努力の仕方はそれぞれあると思います。

目的に対してどのような能力を自分が使ってそのような結果を出せたのか(能力をつけられるのか)という事実の方が重要なのでは、ないでしょうか。

 

社会で求められる人とは、学歴がある、海外渡航経験がある等といった結果だけの事実を持っている人よりも、

それをどのようにして、その結果を得たか、どのような能力をもって解決してきたかを理解し、どんな環境においても能力を柔軟に使い結果を出していける人の方が求められるのではないのでしょうか。

つまり、目的に合わせて自分の能力を柔軟に使い問題解決できる力を持ってる人といえます。

 

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以上のことから、ストリートスマート、ブックスマートどちらかが秀でていればいいわけでもなく、結果を出した事実だけあることよりも、結果を出すための力を状況に応じて柔軟に使いこなせる問題解決する力が重要だと言えると思います。

 

 

自分が得意な考え方や能力の伸ばし方を認知して、どんな環境でも問題解決をするために目的に応じて自ら能力を伸ばそうという意思を大事にしていきたいですね。