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日常につかえる心理学、雑学的な心理学、学びになる心理学を綴ります。

【5歳児の大人】結果で自己の承認を満たす人っていませんか?|家族心理学

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周りに自分の承認欲求を満たそうと、自慢話を聞いて同調すると喜んだり

認められるために頑張って結果でマウントを取ってくるような

関わりづらいなって人っていませんか?

もしくは、自分の感情を抑圧して全部人の言うことを聞いているという子も見るのではないでしょうか?

 

今回は家族心理学という観点で、なぜ大人になって自分の意思を言えなかったり

自分の認められたい欲求を突きつけてくるような心理状態になるのでしょう。

 

 

今回は「5歳児の大人」という話を見ていきます。

 

 

1.愛着形成の大切さ

乳児期や幼児期に大切にされているのは「愛着形成」です。

周囲の人を好きと思える『基本的信頼感』と自分は周りから愛されている、

自分のことを無条件に好きと思える『自己肯定感』を育むのが重要とされています。

 

この時期1番小さい子にとって接する時間が長いのは「親」です。

身近なひと(親になることが多い)を通じて安心できる関わりを作れることが

自分にしたいことを伝えられたり、話を聞く意欲が生まれるなどコミュニケーションの

土台となる時期と言われています。

 

つまり、この時期に愛着形成することが子供にとっての心の成長につながるのです。

 

 

 

 

2.五歳児の大人

それができない時、子供はどうなるのでしょう。

乳幼児期に親から愛されない(ありのままを受け止めてもらえない)

子供にとって安心できる状態で育てられると、

心が5歳のまま成長しなくなります。

そのことによって、「生きることが辛くなります」

 

心が5歳のまま成長が止まっているので、社会に出たときに責任を負うことや

周囲と自分とのギャップで、そもそも生きることが辛くなります。

 

5歳児の大人にはどんな特徴があるのでしょう。

 

3つ言われていることがあります。

①真面目で憎しみを持っている ②したいことをしてない ③協調性がない

 

ということです。

 

5歳児の大人は、小さい頃から強制的にやらされていることが多いです。

例えば、「親に強制的に習い事に行かされていた」「母の夢を押し付けられる」など

です。

 

そうすると、幼少期に1番必要な親から「安心できる愛」を受け取れていない状態になります。

親にとっては愛情だと思ってやっていることも、子供にとって安心できることでなかったり

我慢している状態であれば、「ありのままの自分を受け入れられてもらえない」

という不安定な環境で育つことになります。これでは愛着形成ができません。

 

そうなると、大人になった時、「母なるものへの願望が満たされないまま」大人になります。

エリクソンの発達課題のように人間にはそれぞれの時期に解決すべき課題と欲求があります。

 

asakashinri.hatenablog.com

 

このように、乳児期の課題が、基本的信頼感という『愛情』だったり、幼児期には

それを基盤とした『自律』が課題だったりします。

 

そうすると、乳幼児期に課題をクリアせずに大人になるので、

自分が安心できる状態を作ろうと、『認めてほしい』という欲求を大人になった今

周りに求めるようなことをします。

 

例えば、勉強で優秀な成績をとって友人に「成績で」認められようとしたり、

人の意見に呑まれやすかったり、

共通しているのは『認められようとする』ということです。

 

自分の気持ちを抑圧して愛情を満たそうと言う行為をしたり、

逆に自分のいかに大変だったか、自慢話がすごかったり、

そこに同調されると機嫌が良くなったりします。

それは『認められよう』と無意識のうちに不足している愛情を求めているからです。

 

このような状態にある人を「5歳児の大人」と呼んでいます。

このように5歳児の大人は、心の成長が止まってしまっているので

愛情を他者に求めがちになるのです。

 

 

 

もしかしたら、身近にそういう人がいると関わりにくいと思う人や

嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。

 

ですが、相手の状態をわかろうとすることで、

関わりづらいと思っても許容できるってことありますよね。

身近な人でいた時に思い出して、寛容な心で接してあげられると

お互いに良好な関係を作っていけるのではないでしょうか。

【実は意味があった!?】新歓をやる意味とは。|社会心理学

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コロナ禍で、サークルの勧誘なども例年よりも減ってきている近年ですが、

大学生にとって『新歓』という言葉は馴染みのある言葉なのではないでしょうか。

歓迎会や入社式、入学式も含めて、組織やコミュニティに属するときに

催しものが行われたりしますよね。

「新しく入ってくる人と仲良くするため」などもあるかも知れませんが、

社会心理学的に、組織に属するときの催し物、通過儀礼のようなものを

イニシエーションと呼び、これから属する組織に対して、個人から見た評価に

つながったりもします。

 

今回は、イニシエーションと呼ばれる、例えば「新歓」のようなものにどんな

意味があるのか見ていきたいと思います.

 

1.新歓(イニシエーション)と好意度

 

サークルの新歓など、組織やコミュニティに入るとなった際に行われます.

組織に対して時間の変容と帰属するかを見た集団社会化モデルによると

社会化期に行われます。

 

asakashinri.hatenablog.com

 

 

サークルで言えば、一気させられるなど「嫌なことする」というイメージがある人も

いるのではないでしょうか。

今回が、イニシエーション(新歓)の時に厳しいことをする(負担がかかること)と

これから入ってくる新人(ニューカマー)にとってどのように作用してくるのか

見ていきたいと思います。

 

実は、イニシエーションが厳しいほどこれから属する集団に対して「好意的に」見られた

という研究結果があります。

これは、同時期に入って同じイニシエーションを受けた同期との仲間意識を強める

のではないかと思います。

 

しかし、例外もあり、必ずしも新歓でインパクトあることをさせることが

集団に対して「入ってよかった」、「ここは良いところだ」などの

好意的なイメージを形成するわけではありません。

 

イニシエーションで新人に対して厳しい通過儀礼を行なったことで

組織に対して悪いイメージになったというデータもあるからです。

 

つまり、何でもかんでも新人に対して、帰属意識やこれから所属する集団を

好意的に捉えていてもらうために、「厳しいことをやればいい」わけではない

ということです。

 

通過儀礼を通して同期間で仲間意識が生まれたり、一緒に乗り越えたという意識を

持たせることで組織に対してポジティブな意識を持たせることができるのだと考えます。

 

 

2.新歓(イニシエーション)の意味

仲間意識を持たせることで組織に対して好意的に捉えるようになることは分かりましたが、

イニシエーションには他にどのような意味、位置付けがあるのでしょうか。

 

主に3つ働きがあるとされています。

 

①集団の境界線の明示 ②徒弟関係の明確化 ③忠誠心を見出す

 

この3つです。

集団の境界線の明示というのは、

イニシエーションがあることにより、組織に入る前とはいった後という

入る前の自分と、入った後の自分と言うように境界線を持たせることができます。

入学式がわかりやすいですが、今までは高校生だったけど、「入学式」があることで

「今から大学生だ」という意識を持たせることができるということです。

 

また、新歓などイニシエーションがあることで上下関係が明確化します。

これが徒弟関係の明確化です。

新入生と元々いる先輩で立場を明確化することで組織に対する帰属のしやすさも

かわっってきます。

 

最後に忠誠心をひきだすというのは、新歓などイニシエーションによって

どんな組織なのか、コミュニティなのか知っていくことができます。

上下の位置付けや、位置している人、文化を知ることで

組織に対する忠誠心ができるというわけです。

 

 

 

このように実は、お酒を飲んでいるだけというようなサークルの新歓にも

集団(コミュニティ・組織)としての役割があります。

これがあるかないかでも、組織に対する帰属意識が変わってくるからです。

 

そう考えると意味のないと一見思うような集まりなどにも意味があるというのが

分かったりする頃もありそうですね。

 

【実は意味があった!?】新歓をやる意味とは。|社会心理学

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コロナ禍で、サークルの勧誘なども例年よりも減ってきている近年ですが、

大学生にとって『新歓』という言葉は馴染みのある言葉なのではないでしょうか。

歓迎会や入社式、入学式も含めて、組織やコミュニティに属するときに

催しものが行われたりしますよね。

「新しく入ってくる人と仲良くするため」などもあるかも知れませんが、

社会心理学的に、組織に属するときの催し物、通過儀礼のようなものを

イニシエーションと呼び、これから属する組織に対して、個人から見た評価に

つながったりもします。

 

今回は、イニシエーションと呼ばれる、例えば「新歓」のようなものにどんな

意味があるのか見ていきたいと思います.

 

1.新歓(イニシエーション)と好意度

 

サークルの新歓など、組織やコミュニティに入るとなった際に行われます.

組織に対して時間の変容と帰属するかを見た集団社会化モデルによると

社会化期に行われます。

 

asakashinri.hatenablog.com

 

 

サークルで言えば、一気させられるなど「嫌なことする」というイメージがある人も

いるのではないでしょうか。

今回が、イニシエーション(新歓)の時に厳しいことをする(負担がかかること)と

これから入ってくる新人(ニューカマー)にとってどのように作用してくるのか

見ていきたいと思います。

 

実は、イニシエーションが厳しいほどこれから属する集団に対して「好意的に」見られた

という研究結果があります。

これは、同時期に入って同じイニシエーションを受けた同期との仲間意識を強める

のではないかと思います。

 

しかし、例外もあり、必ずしも新歓でインパクトあることをさせることが

集団に対して「入ってよかった」、「ここは良いところだ」などの

好意的なイメージを形成するわけではありません。

 

イニシエーションで新人に対して厳しい通過儀礼を行なったことで

組織に対して悪いイメージになったというデータもあるからです。

 

つまり、何でもかんでも新人に対して、帰属意識やこれから所属する集団を

好意的に捉えていてもらうために、「厳しいことをやればいい」わけではない

ということです。

 

通過儀礼を通して同期間で仲間意識が生まれたり、一緒に乗り越えたという意識を

持たせることで組織に対してポジティブな意識を持たせることができるのだと考えます。

 

 

2.新歓(イニシエーション)の意味

仲間意識を持たせることで組織に対して好意的に捉えるようになることは分かりましたが、

イニシエーションには他にどのような意味、位置付けがあるのでしょうか。

 

主に3つ働きがあるとされています。

 

①集団の境界線の明示 ②徒弟関係の明確化 ③忠誠心を見出す

 

この3つです。

集団の境界線の明示というのは、

イニシエーションがあることにより、組織に入る前とはいった後という

入る前の自分と、入った後の自分と言うように境界線を持たせることができます。

入学式がわかりやすいですが、今までは高校生だったけど、「入学式」があることで

「今から大学生だ」という意識を持たせることができるということです。

 

また、新歓などイニシエーションがあることで上下関係が明確化します。

これが徒弟関係の明確化です。

新入生と元々いる先輩で立場を明確化することで組織に対する帰属のしやすさも

かわっってきます。

 

最後に忠誠心をひきだすというのは、新歓などイニシエーションによって

どんな組織なのか、コミュニティなのか知っていくことができます。

上下の位置付けや、位置している人、文化を知ることで

組織に対する忠誠心ができるというわけです。

 

 

 

このように実は、お酒を飲んでいるだけというようなサークルの新歓にも

集団(コミュニティ・組織)としての役割があります。

これがあるかないかでも、組織に対する帰属意識が変わってくるからです。

 

そう考えると意味のないと一見思うような集まりなどにも意味があるというのが

分かったりする頃もありそうですね。

 

【EQ / 仕事ができる人とは】必要なのは感情をコントロールできること|行動心理学

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近年、画一的な教育な教育が問題になっていますが、

人の知能指数を測る知能指数は、IQだけではありません。

EQという心の知能指数も存在しています。

 

学力だけが頭の良さを測るものではないということです。

心の知能指数と呼ばれるEQは、どのようなものなのか?

むしろ、社会人になって必要なのはEQだと言われることもある知能指数

どのような面で必要だと思われているか行動心理学の観点からみていきましょう。

 

 

 

1.心の知能指数(EQ)とは

そもそも、EQとは何でしょう。

EQとは「education intelligence」の略で、自分の感情をどのようにうまく扱えるか

他人の感情にどう適切に反応できるか、他者や自己を含めた感情を知覚し

うまくコントロールできるかの知能指数です。

「こころの知能」とも呼ばれています。

 

EQは5つの要素で成り立っています。

 

①自己認知

自分の感情がわかっているということです。

自分ができること、人の助けが必要な時、自分の感情の引き金となるものは何か

など自分の感情を把握することができることを言います。

 

②自己制御

自分の感情が爆発しそうになった時に抑制することができる力です。

自分の感情をコントロールする、自分と異なった意見の人がいたとき

落ち着いて議論できるなども含まれます。

 

③意欲

お金や地位ではなく、個人の喜び、好奇心、生産的であることに対する満足感

のために生まれる意欲があることを指します。

 

④共感

上記3つは、自分自身の内面の感情の話ですが、これは他人と関わる時に

関係する力です。

共感は他人の気持ちを汲み取る能力や行為で、他者に対して適切な反応であることです。

 

⑤社会的能力

他人に共感するだけではなく、自分と他人のニーズを交渉する力のことです。

他人との合意点や着地点を見つけたり、仕事で他人の管理をしたりできる能力

があることを言います。

 

以上5つの要素から構成されています。

EQは、ダニエル・ゴールマンという学者がまとめたものが有名で

元々、ゴールマンが青少年の精神衛生に問題意識を持っている人であったため

EQも「情動(エモーション)をいかに自分で抑制・コントロールするか」という

精神衛生面に焦点を置かれて考えられているものと言えると思います。

 

 

 

2.ビジネスとEQ

 EQを有名にしたのはゴールマンでしたが、発表したのは別の学者の論文です。

1990年に発表されたものなので比較的新しいものなのではないでしょうか。

 

彼らが着目していたのは心理学的観点からビジネス社会における成功要因でした。

なので、EQは「ビジネスでうまくいくにはどういう力が必要か」から

研究されたものなので、社会人になって職についた時、必要になる力といえます。

 

彼らは、高学歴のIQが高い人材が能力を測る上での指標となっていたが、

実際ビジネスの世界で検証した際、IQと仕事ができるかの能力の相関がなかったことが

わっています。

そこから生まれたのがEQです。

 

EQを発表した学者たちは、「ビジネスで成功した人は対人関係能力に優れている」と述べています。

「学歴で現れる能力は2割、8割は対人関係能力」と結論づけています。

 

感情をうまくコントロールできる能力は、学力より仕事をする能力としては

必要とされているかがわかります。

 

例えば、 EQが高ければ

社員の精神衛生を保ちながら仕事環境を作れる、リスクの芽を早めに潰せる

トラブルか生じても動揺せず的確に対処できる 等できるようになります。

 

なぜかというと、これらのことは他人の感情を汲み取る力があったり、

自分自身の能力を自分でわかっていたり、感情をコントロールがうまくできないと

行えないからです。

 

つまり、 EQで必要とされている力です。

これからは学力ではなくEQ(感情をコントロールしたりする力)が必要な時代なのかも

知れません。

知識だけではなく、対人スキル、感情のコントロールなど EQが高まりそうな

力を蓄えておく方が社会に出た時、役に立ちそうですね。

 

 

 

【介護・100年時代】認知症とメイク|臨床心理

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認知症って「抑うつ」を発症しやすくなる病気らしいです。

突然の始まり方でしたが、実は私のおばあちゃんが認知症です。

そんな時に認知症には気分が落ちてしまうことがあるというのを知りました。

 

認知症は誰にでもかかる可能性があるものです。そんな時に、心を軽くできるとてつができたらいいなと思い、メイクと回復効果について調べてみました!

 

今回は「臨床心理学」の観点からみてみましょう。

 

 

 

1.認知症抑うつ

認知症にかかると認知機能の低下がみられます。

できないことも増え、気分が落ち込む抑うつ状態が増えたりします。

意欲が低下したり、食欲がおちたり、何にも興味を持たなくなってしまったりします。

鬱病は悲観的になるものが多いのに対し、認知症による鬱病は無関心になることが多いです。

 

認知症は歳をとるにつれて発症しやすいものです。いままでできていたことが、急にできなくなったりすれば、気分も落ち込むでしょう。

近くの人がこうなった時に、ほんのすこしお手伝いできることを考えていきたいと思います。

 

 

 

2.メイクと心理効果

 

私のおばあちゃんが認知症なのですが、同じようにおばあちゃんが認知症というときに

孫である私たちができること何かと思った時に、女の子であればメイクはおばあちゃんに

気持ちを伝えやすいものなのではないかと考えました。

 

メイクには回復効果が期待できると言われています。

認知症だけじゃなく、統合失調、うつ病で気持ちが沈んでしまい、

平たくなっていた感情がメイクによって感情が表に出るようになったという

研究結果があります。

 

認知症に関しては問いかけに対する反応率がメイクによって上がったというのもあり、

認知症によって発症した抑うつによる無関心というのも回復させる効果がある

というふうに見ることができます。

 

メイクの効果は、感情が出るようになる以外にも、体に対しても効果もあります。

認知症では、できないことが多くなって無関心状態になってしまうことが多いです。

できなくなるというところが起因しているので、「できないこと」が「できる」ようになる

のは、高い回復効果があると言えるといえます。

 

そう見た時に、反応率が高くなったほか、認知症女性高齢者の3割が排泄介助が必要

なくなったという結果もあります。

 

これは、メイクにより自分自身のメイクの仕上がりに満足すると、感情が表に出やすく

なるだけでなく、免疫系のホルモンが上昇することがわかりました。

 

このホルモンが認知症への良影響をもたらすこともわかっています。

メイクによって、「皮膚接触」「鏡を通して自己を知覚」「表情の変化」「外見の変化に通じたアイデンティティの自覚に対する効果」が認知症へ良い影響をもたらしてるといえます。

 

メイクによって自分自身をポジティブに見れたり、自分自身を知覚したり、

認知症の方にとって必要な行動や変化をメイクを通してすることができるのが分かります。

 

メイクを通して、改善効果や回復効果があるので認知症で元気がないなという人が近くに

いたときに感謝を伝える意味でメイクをしてあげたり、おばあちゃん家に行くついでに

おしゃべりの流れでメイクをしてあげるとおばあちゃんも喜ぶし、健康でいられるかも

知れませんね。

【組織づくり】「やめる」「辞めない」の心理過程|社会心理学

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入社式やサークルの歓迎会…何か集団や組織、コミュニティに所属する際に

催し物は開かれることって多くないですか?

 

この意味がないかのように思える「歓迎会」や「入社式」が

組織の文化浸透や組織やコミュニティの価値観を浸透するのに良い位置付けになっている

のです。組織にコミットする上で個人は4つの決定を通っているということを知れば

現状個人にとってどの状態でどのように対応すべきかが把握できるのではないでしょうか。

 

社会心理学の観点から見ていきましょう。

 

 

1.新人を組織の一員としていてもらうには

組織が形成されていくには、人数が同じ組織に増えていくことで組織化、コミュニティ化

されていきます。

組織化、コミュニティを作っていくには、元々いるメンバーだけでなく

新しい人を入れていく必要性があります。

 

新しく入ってくれた人をコミュニティ、組織という「集団」に適応していくためには

どのような過程が必要なのでしょうか。

個人(新人)はどのようにして辞めていくのか、コミットするようになるのか

を説明していきます。

 

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個人が集団に属して活動に傾倒していくまで、に4つの決定の基準を通ります。

決定の基準が行われるのに、探索期、社会化期、維持期、再社会化期、回想期

存在し、時間的変容が起こっていくごとにそれぞれの時期に「決定の基準」

を個人が判断していきます。個人の判断によって活動にコミットし続けるか、やめるか

という判断をしていくことになります。

 

 

組織と4つの決定の基準

 

①EC(入会の決定)

探査期に「入会の決定」を検討することになります。予定メンバーとなる子が入会するかどうか検討しているという時期です。

集団となるような、企業、サークルなどで例えると、社員の募集、新入生の募集に当たります。

個人(入るか検討している人)は、実際にその集団(会社やサークル)にはいるかどうかを

下調べするという段階です。サークルであれば、見学・体験入部。企業であれば、説明会やインターンがこれにあたります。

集団に属するか、否かを決定する時期が探索期で、その決定を「入会の決定」と呼びます。

 

 

 

 

②AC(受容の決定)

社会化期と呼ばれるときに「受容の決定」をすることになります。

社会化期には「調節」と「同化」が行われます。

 

 

【以下:「調節」・「同化」については知能発達の三段会を参考にしてください。】

asakashinri.hatenablog.com

 

 

例えば企業やサークルでいう「歓迎会」がこれにあたります。

ここで企業(集団)側は、企業としての価値観やどんな組織なのか「歓迎会」などといった

イニシエーションでどんな人たちなのか、どんな組織なのかがわかります。

「集団(企業)」らしさを個人(新入社員)に知ってもらうことで、

 

『こういう人なんだ』と知る(同化)、『いや、この人はこういうところがあってね』と教えてもらう(調節)の繰り返しで、

集団(組織・コミュニティ)の文化、価値観、人柄を知るということができます。

これによって「受容できるか」というところで決定していくのが『受容の決定』です。

 

同化・調整がうまく行われれば、帰属意識が高まり受容され、この組織に対しての帰属意識が高まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

③DC(分岐の決定)

維持期では集団に馴染んできて、新人だった人が元々いるメンバーに

役割交渉などをしていきます。この段階は、1番コミットメント(集団に傾倒する)

が強い時期です。なので、集団に個人がメンバーとして馴染んできている状態です。

 

その中で、役割交渉が行われてきます。集団の中で役割があったとして、自分がやりたいこと

などがあった際に元々いるメンバーにお願いしたり、元々いるメンバーが役割を渡すと

いうこともあるかもしれません。

この時に、「自分がやりたいと思うこと」や「こうありたい」がうまく役割交渉があることによって次の段階に行きます。

ここでは、役割交渉が行われているという事実が大切です。

 

維持期が終わり役割交渉が行われると再社会化期に入ります。

役割交渉で自分が「継続して活動にコミットしたいか」、「辞めたいと思うのか」の

分岐点です。ここにきて「分岐の決定」が行われます。

役割交渉の中で自分が「ありたいようにあれるか」を調節・同化を繰り返し判断していきます。

うまくいけば、またACの状態に戻りコミットしていたいという意識になっていき、

うまくいかなければECへ行き、退会したいという流れになってきます。

 

 

 

④EC(退会の決定)

回想期と呼ばれ退会するとなった時には、追憶と言って他の集団(コミュニティ・組織)を

見つけていくことになります。そして元いた組織をさるという流れです。

 

 

 

このように個人が集団に馴染んで行き、継続してコミットしていくのか

もしくは、やめるのかというのはこのような経過があり、その中でも

4つの決定をしているということが判りました。

新しいメンバーを継続的にコミットしてもらうためは、どうしたらいいか

辞めたいとなった時にどう対応するとその人に対して嬉しいことなのか。

参考になることもあるのではないかなと思います。

 

【裏技】赤色の効果|恋愛心理学

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好きな人はいますか?

「この人しかいないと思う本当に好きな人がいる」

「付き合いたいって思う人がいる」

そんな人に向けて、いざという時に取り入れてみて欲しい

恋愛心理学のお話をしていこうと思います。

 

1.赤色の効果

赤色には人を魅力的に見せる力があります。

特に恋愛において赤色がもたらす効果が期待されることがあります。

その例をいくるかご紹介できればと思います。

 

そもそも、赤色にはなぜ人を魅了す力があるのでしょう。

実は進化の歴史を振り返ると「赤色」というのは性的行動を引き起こすシグナルになっていた

ということがあります。現代の男性でも本能的反応の名残りとして赤色を魅力的

と反応してしまうのかもしれません。

 

実際に赤色を取り入れて魅力的に見えた研究データをいくつか見ていきたいと思います。

まずは、赤いシャツの効果と言って、

赤いシャツの女性には、緑色を着ている時よりも「馴れ馴れしい」質問をし

赤いシャツを着ている女性に対して、男の人は近づいて座るという結果が出ています。

 

洋服でなくても、リップやパソコンといった小物でも魅力度は上がる

という研究データがあります。

 

赤色のリップは、ピンク、茶色、リップなしと比べた時に1番声をかけてくる人数も多く、

声をかけられるまでの時間は短く「魅力的」に見えていることがわかります。

 

また赤色のパソコンという小物でも魅力度はアップします。

赤、青、シルバー、黒で比較した際に赤は、最も男性から魅力的と見られる割合が高く

男性からのセックスアピールの割合も1番高かったというデータがあります。

 

 

 

 

 

このように「赤色」には異性から魅力的と思わせる力があります。

しかし、「性的魅力」が向上するというものであり、何でもかんでも

取り入れればモテるというわけでもなさそうです。

この人だけは外せない「本気」のような時に取り入れてみてください。

 

以上のデータは欧米などで実証研究されったものであり、

日本では「赤色の服」「赤色のリップ」は男性からわざとらしく見えてしまうため

あまり好まれないという日本独自の傾向もあります。

そのため、実際に取り入れるとしたらヘアアクセサリーやネックレスなど

「小物」で少し取り入れてみるのがおすすめです。

照明で赤っぽく見える場所などでも効果的でしょう。

 

この「赤色の効果」は容姿に関係なく有効です。

元々容姿が可愛い人に「赤色を取り入れたら」という話で見なく

関係なしに「赤色を取り入れる」と魅力的に感じやすいという話なので

どなたでも期待できるのが魅力です。

 

ただし、性的魅力が上がりやすいっていうものなので、

「本気の相手」に対しての裏技として意識して取り入れてみてはいかがでしょう。